4日目のタイムテーブルです。
| 6時00分 | 出発 |
| 6時30分 | 白い道 |
| 7時00分 | 宗谷岬 |
| 8時00分 | エサヌカ線 |
| 10時45分 | マルカイチ水産 |
| 11時20分 | カニの爪オブジェ |
| 12時20分 | 道の駅サロマ湖 |
| 14時00分 | 博物館 網走監獄 |
| 17時00分 | ホテル オホーツクイン |
| 18時30分 | 主縁酒場 屯々 |
白い道へ
8月28日、気温は20度、天気は快晴。
朝5時に起床すると、さすが日本最北端。真夏でも肌寒く、フリースが役立ちました。

白い道は稚内市宗谷丘陵にある約3kmの道路で、地元特産のホタテの貝殻を敷き詰めた珍しい道路です。朝早かったおかげで観光客はおらず、景色を堪能できました。
道幅が狭いので、車のすれ違いは難しいかもしれません。混雑しない時間帯に行くのがおすすめです。それと、雨の日の次の日は、道が少し崩れており、バイクだと転倒危険が増すので気を付けてください。

少し走ると、宗谷丘陵が眼前に広がります。その向こうにはオホーツク海、手前には放牧された牛、野生のエゾシカ、風車などがあり、広大な景色に圧倒されました。
日本最北端「宗谷岬」

白い道を後にし、日本最北端宗谷岬へ。ライダーにとって聖地の一つ。シンボルである「日本最北端の地」の碑があります。

江戸時代後期の探検家・間宮林蔵の像もありました。
彼は蝦夷地調査や地図作成に大きく貢献した人物です。
売店やレストランなどもありましたが、筆者が訪れた時間が早朝であったため、まだお店は開いていませんでした。
絶景ロード「エサヌカ線」

宗谷岬からさらに1時間ほど走ると、猿払村にあるエサヌカ線に到着します。全長約16kmの一本道で、周囲には電柱や建物が一切なく、牧草地と一直線の道だけが続きます。まさに北海道らしい雄大な景色で、ライダーにとっては憧れの絶景ロード。

天気が良かったこの日は地平線まで見渡せました。バイクで走る爽快感は格別です。交通量も少ないですが、スピードの出しすぎや野生動物の飛び出しには注意が必要ですね。
実際に、道の脇にエゾシカが休んでいるのが見えました。
紋別「マルカイチ水産」で流氷丼
エサヌカ線を抜けて一気に紋別まで駆け抜け、マルカイチ水産へ。
1階は海産物の直売所、2階は食堂になっており、直売所で買った魚介を2階の食堂で炉端焼きにして食べることも可能です。

今回は流氷丼(2,000円)を注文。イクラ、ホタテ、カニ、甘エビなどが盛りだくさんで、さらにカニ汁もセットになっています。ネタが大きく鮮度も抜群でしかもこのボリューム!
カニ汁も身がたっぷり入っていてとても美味しい。
この価格はかなりお得。人気のお店なのもうなずけます。
所在地:北海道紋別市新港町2丁目11-7
営業時間:8:30〜15:30
定休日:火曜日
カニの爪オブジェ

マルカイチ水産から近い場所にあるのがカニの爪オブジェ。高さ12mの巨大なカニの爪が港に突き刺さったようなユニークなモニュメントで、記念撮影スポットとして有名みたいです。想像以上の大きさでした。
以前は海の上で展示されていたこともあったようです。
ゴールデンカムイの舞台「博物館 網走監獄」

網走方面へ向かう途中、サロマ湖のほとりにある「道の駅サロマ湖」で小休止。ここでは地元の特産品やお土産も購入できます。サロマ湖はホタテやカキの養殖が盛んな場所で、グルメ目当てで訪れるのもおすすめです。

宗谷岬から走行距離300km、ここまで来るのにさすがに疲れました…
ようやく到着したのが博物館 網走監獄。明治時代から使用されてきた旧網走刑務所の建物を保存・公開している野外博物館です。敷地内には国の重要文化財に指定された建物が8棟あり、当時の生活や労働の様子を知ることができます。
見どころは五翼放射状平屋舎房と呼ばれる獄舎。中央の監視所から全ての舎房を見渡せる構造で、明治政府が効率的な監視のため導入したものです。ゴールデンカムイの作中にも登場し、ファンなら必見のスポット。
館内には資料展示、体感シアター、そしてお土産屋やレストランもあり、観光としても充実しています。

受付を済ませ、入り口を通過します。

刑務官が出迎えてくれます。
昔とは人が変わったらしいです。

指定重要文化財になっている旧網走監獄の庁舎です。中には貴重な資料が展示されています。

ゴールデンカムイの作者、野田サトルさんが、取材のため、2017年に訪れています。

北海道出身のお笑い芸人、錦鯉の長谷川雅紀さんのサインもありました。

網走監獄の新人職員とその家族が生活していた官舎(再現構築物)です。

中は狭い1LDKで、そこで生活をしていました。

この中には、網走監獄の歴史的資料や体感シアターなどがあり、当時の囚人の生活がうかがえます。

ここは、農園作業の先導的施設として建てられたものです。

建物内には、炊事場や食堂、お風呂などがあり、もちろん舎房もあります。

そしてこれが、かの有名な五翼放射状平屋舎房。指定重要文化財にもなっています。
実際に、昭和59年まで使用されていました。

ゴールデンカムイで登場した中央見張り所。これも指定重要文化財です。
ここが見たくて網走に来たようなもの。ワクワクします。

有名な脱獄王を発見しました。
ここを脱獄するなんてすごいな。

僧侶や牧師さんが受刑者に人の道を説き、更生へと導くように尽くした場所だそうです。
これも重要文化財。貴重な建物です。

ゴールデンカムイの読者ならわかるここのスペース。
筆者もそうですが、読者の方は覗いたはず。
まだまだ紹介したい場所はありますが、ここには書ききれません。
是非、足を運んでみてください。
3時間もあれば、ゆっくりと見学できると思います。
住所:北海道網走市呼人1−1
営業時間:9時00分~17時00分(入館受付16時00分まで)
休館日:12月31日、1月1日
料金:大人 15,00円
高校生 1,000円 ※学生証必須
小中学生 750円
網走の夜

宿泊は網走市内のホテル オホーツクイン。ライダーハウスが見つからなかったため利用しましたが、大浴場やサウナもありコスパの良いホテルです。
飲み屋街やコンビニへのアクセスも良くおすすめです。

夜は徒歩10分ほどにある酒縁酒場 屯々へ。(外観取り忘れました…)
新鮮な魚介を使った料理が楽しめ、特にニシン料理が絶品。

旭川の地酒「風のささやき」も堪能しました。

サーモン、ニシンがとても美味しかったです。

こちらはニシンのきびだし。
鰹節と利尻昆布で出汁をとっています。深みのある、優しい味。
一番のおすすめです。
店主も気さくな方で、北海道ツーリングをしていると話したら、おすすめの場所を教えてくれました。北海道に住んでいる方は優しい人ばかりです。
住 所:北海道網走市南5条西2丁目10
営業時間:18時~23時
(金、土は0時まで。日は17時30分から)
定 休 日:水曜日
S N S:https://www.facebook.com/tonton.abashiri/
まとめ:稚内から網走へ
この日は稚内から網走まで約300kmを走破。白い道や宗谷岬、エサヌカ線といった絶景ロードから、グルメや歴史を感じる網走監獄まで、北海道の魅力を詰め込んだ一日でした。距離は長いですが、見どころ満載で走り応えのあるルートです。
次回はいよいよ根室方面へ向かいます。
3日目はこちら。



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